令和5年度の年金額が以下の通り公表されています。
- 老齢基礎年金(月額):66,250円
- 老齢厚生年金(月額):224,482円
この年金額を算出する式を用いて老齢厚生年金の年金額を計算する計算フォームを作成しました。
老齢厚生年金(月額):224,482円の内訳
この月額224,482円は、「夫婦モデル年金」と言われる金額で、夫が平均的な報酬(賞与を含む平均月額438,860円)で40年間就業し、妻がその期間すべて専業主婦であった場合の夫婦2人分の老齢年金額です。
2人分の基礎年金額と夫の厚生年金の報酬比例額の合計金額になります。
65歳から支給される年金を新規裁定年金、68歳になる年度から支給される年金を既裁定年金と言いますが、この金額は新規裁定年金の金額になります。
内、夫の老齢年金額(月額)は158,232円
年金の種類 | 年額 | 月額 |
---|---|---|
夫の基礎年金 | 795,000円 | 66,250円 |
夫の厚生年金 報酬比例額 | 1,103,786円 | 91,982円 |
小計 夫の年金額合計 | 1,898,786円 | 158,232円 |
妻の基礎年金 | 795,000円 | 66,250円 |
夫婦二人分年金額合計 | 2,693,786円 | 224,482円 |
基礎年金額・厚生年金報酬比例額を求める式
厚労省から公表された令和4年度の年金額を算出する式は以下の通りです。
基礎年金額(年額)
基礎年金満額×加入月数/480月
※加入月数は最大480月。
令和5年度の基礎年金満額(新規裁定)は795,000円です。
厚生年金報酬比例額(年額)
平均報酬月額×再評価率×5.481/1000×加入月数
※加入月数は、厚生年金加入月数
令和5年度の年金額は以下の数値を用いて算出されています
- 平均報酬月額:438,860円
- 再評価率 :0.956
- 加入月数 :480月
- 438,860×0.956×5.481/1000×480
=1,103,786円
月収⇒年金額 計算フォーム
以下の数値を入力して、基礎年金額を含めた厚生年金額を算出します。
- 平均月収(賞与を含む)
- 厚生年金加入年数 上限50年
- 国民年金全加入年数 上限40年
20歳以上60歳未満の1号・2号・3号の加入年数の合計
年金月額⇒月収 計算フォーム
期待する年金月額を入力し、その場合に必要な月収を算出します。
ただし、国民年金加入年数は40年として老齢基礎年金は満額受給できるものとします。
厚生年金の標準報酬月額の設定は65万円まで、標準賞与額の設定は年3回150万円までとなり、年収1230万円、平均月収102.5万円以上になっても、年金額は増えません。
平均月収102.5万円以上が表示された場合は、その設定では実現不可能と言うことになります。
厚生年金報酬比例額算出の実際
実際には、老齢厚生年金の報酬比例額の算出方法はとても複雑です。
毎月の標準報酬月額と賞与の標準賞与額に年度ごとに定められた再評価率を乗じて平均報酬額を算出します。
その結果算出される本来水準年金額と従前額保障年金額を比較して金額の大きい方が年金額となります。
以下のサイトでは、すべての報酬額を入力して2023年度の厚生年金の報酬比例額を算出するワークシートをダウンロードできます。
例として、私自身のすべての報酬額を入力して年金額を算出しています。
参考にしてください。