東証マネ部の記事をフォローしていたら、次のような記事を見つけました。
オリジナルは以下の記事です。
記事の内容は、「昔、厚生年金基金に加入していた人は、年金のもらい忘れをしていないか」ということです。
厚生年金基金と厚生年金は別モノです
厚生年金は国が管理する年金ですが、厚生年金基金は厚生年金保険料の一部を会社が代わって管理運用する年金です。
バブル崩壊後、多くの厚生年金基金が運用に行き詰まり解散し、年金資産が「企業年金連合会」に移っています。
厚生年金基金の老齢年金は厚生年金と合わせて受給することになりますが、手続きはそれぞれで行う必要があります。
厚生年金基金の方は受給年齢に達しても手続きをしていない人が多くいます。
妻の「厚生年金基金加入員証」
数年前、妻の年金手帳と一緒に、妻の旧姓名義の「厚生年金基金加入員証」というものを見つけました。
あわせて、「厚生年金基金連合会(※)」というところからの葉書もあり、そこには「将来あなたに支払われる年金額…」という金額も記入されていました。(※その後「企業年金連合会」に名称変更)
宛先は妻の実家と旧姓、日付は昭和61年となっていました。
妻に問い合わせたところ、覚えがない、何かわからないとのことでした。
これが、まさしく「もらい忘れが多い企業年金」でした。
詳しい顛末は以下をご一読ください。
現在、妻は基金分の年金と厚生年金をあわせて受給しています
その後、年金資産が「企業年金連合会」に引き継がれて管理されていることが確認できました。
厚生年金基金の老齢年金と老齢厚生年金はあわせて受給することになります。
老齢年金の受給開始は65歳ですが、厚生年金の加入期間が1年以上あり、老齢基礎年金の受給資格期間を満たしていれば、65歳より前に「特別支給の老齢厚生年金」を受給することができます。
妻は、61歳から「特別支給の老齢厚生年金」として、基金と厚生年金分の老齢年金を合わせて受給しています。
奥さんにひとことお声掛けを
結婚前にOLとして働いていた女性は、その後家庭に入って、会社時代の「厚生年金基金」について忘れてしまっているかもしれません。
「ねんきんネット」では、厚生年金の記録は確認できますが、厚生年金基金の記録は確認できません。
名前や住所が変わると「企業年金連合会」からの連絡も届きません。
厚生年金保険料の一部は代行部分として「基金」の方に入るので、その分厚生年金の年金額は少なくなります。
心当たりの方は、「企業年金連合会」に問い合わせてみてください。