60歳を迎え、老齢基礎年金の部分を増やすために、国民年金の追納と任意加入を利用しました。
さらに年金額を増やす方法として、付加年金に加入しました。
国民年金保険料免除と追納、追納はしたほうがいい?
会社員が失職、退職すると1号被保険者となり国民年金保険料を納付することになります。 この国民年金保険料には保険料免除制度があり、収入が減った人は申請により免除を受けることができます...
60歳から年金額を増やす国民年金任意加入、75歳でモトがとれます
私は60歳までの52ヶ月間、国民年金保険料免除を受けていました。 これについて、保険料をあとから納める追納を検討し、そのメリットに疑問を感じながらも、最終的には追納を実行しました。...
付加年金に加入しました
付加年金とは、国民年金の保険料に付加保険料(月額400円)を上乗せして納めることで、 将来的に受給する年金額を増やすことができる年金制度です。
国民年金第1号被保険者と任意加入被保険者が加入できます。 第2号被保険者(会社員や公務員)は加入することができません。
月額400円の付加保険料を追加納付すると、老齢基礎年金に200円×納付月数の付加年金が加わります。
付加年金は2年でモトが取れます
- 例えば、Nヶ月納付すると
付加保険料納入額=400×N
付加年金額=200×N - 何年でモトが取れるか
(400×N)÷(200×N)=2年 - 何歳でモトが取れるか
65+2=67歳
納付月数・納付金額にかかわらず、支給開始から2年でモトが取れます。
私は付加年金に加入したのが60歳から3ヶ月過ぎていたので、65歳まで加入して57ヶ月加入となります。
- 付加保険料納付額=400×57=22,800円
- 付加年金額=200×57=11,400円
金額的にはあまり大きくありませんが、一生続くと考えればあなどれません。
年金の繰上げ・繰下げの場合付加年金は…
付加年金も老齢基礎年金の繰上げ・繰下げにあわせて減額・増額されます。
年金を繰上げ・繰下げ受給する場合、繰上げで1ヵ月につき0.4%減額、繰下げで1ヶ月につき0.7%増額されます。
令和4年4月から、繰上げ受給の減額率が1ヵ月あたり0.5%から0.4%に変更されました。対象となる方は令和4年3月31日時点で60歳未満の方で、昭和37年4月1日以前生まれの方については、現行の減額率0.5%から変更はありません。
追納+任意加入+付加年金で年金はいくら増えるか
下のねんきん定期便には60歳以降何も手を打たないときの年金額が提示されています。
老齢基礎年金額は602,300円です。
追納 任意加入 | 追納前 | 追納後 | 追納 +任意加入 |
---|---|---|---|
厚生年金月数 | 334月 | 334月 | 334月 |
国民年金月数 | 40と1/8月 | 65月 | 122月 |
合計月数 | 374と1/8月 | 399月 | 456月 |
対満額比 | 77.9% | 83.1% | 95.0% |
支給額 H26満額 772,800円 | 602,341円 | 642,390円 | 734,160円 |
老齢基礎年金の金額は、追納+任意加入でが734,160円になりますが、これに付加年金額11,400円を加え、745,560円になります。
追納+任意加入+付加年金で受け取れる老齢基礎年金の金額を最大限に増やしました。