【2023年6月】年金額改定通知書の内容を確認しました

北アルプス 雲の平 テント場 私の年金リアル

新年度の年金支給額は毎年6月に「年金額改定通知書」で通知されます。

令和5年度(2023年度)の年金額が通知されたので、内容を確認していきます。

スポンサーリンク

令和5年度年金額改定通知書

令和5年度の年金額が6月初旬にハガキで通知されました。

  • 令和5年度:2,107,561円
  • 令和4年度:2,067,131円
  • 増減額  :+40,430円(+2.0%)

今年度は昨年度より約4万円増額されました。

国民年金(基礎年金) 764,370円

国民年金(基礎年金)764,370円は、国民年金加入月数に比例する金額と付加年金加入月数による金額の合計になります。

国民年金加入部分 752,970円

国民年金加入部分は、国民年金1号・2号・3号の加入月数を合計して算出します。

加入月数480ヵ月で満額になりますが、私は満額にわずかに足りません。

令和5年度の基礎年金満額の金額は、65歳から支給される「新既裁定年金:795,000円」と、68歳になる年度から支給される「既裁定年金:792,600円」の2種類があります。

私は今年度69歳になるので「既裁定年金」になります。

  • 1号納付済み月数 122ヵ月
  • 2号加入月数   334ヵ月
  • 合計       456ヵ月 
  • 国民年金加入部分
    =満額×保険料納付済月数/480月
    =令和5年度満額 792,600円×456/480
    =752,970円

付加年金加入部分 11,400円

  • 付加年金加入月数 57ヵ月
  • 付加年金
    200円×57月=11,400円
付加年金

付加年金は自営業者などの1号被保険者や60歳以降の任意加入者がオプションで加入できる制度です。毎月の保険料に400円を上乗せして支払うことにより、老齢基礎年金が年額「200円×加入月数」加算されます。

例えば10年間(120ヵ月)加入すると、保険料納付額合計400円×120=48,000円に対して、年金額が年間で200円×120=24,000円加算されます。

付加年金は保険料納付分が年金受給開始から2年でモトがとれるとてもお得な制度です。

国民年金合計 764,370円

  • 国民年金加入部分 752,970円
  • 付加年金加入部分  11,400円
  • 合計       764,370円

国民年金の金額は、昨年度より14,060円(1.9%)増額されています。

厚生年金基本額 945,691円

厚生年金の基本額は、報酬比例額と経過的加算額の合計金額になります。

報酬比例額 945,441円

報酬比例額は、以下の方法で算出されます。

報酬比例額計算式

私が作成した令和5年度分の報酬比例部分計算シートにより、(1)本来水準の年金額と(2)従前額保障の年金額を計算しました。

厚生年金報酬比例額2023年度

報酬比例額は(1)または(2)の金額が大きい方になります。

今回の報酬比例額は(2)従前額保障の年金額 945,441円 になります。

【2023年度版】厚生年金報酬比例部分計算表 ダウンロードOK!新規裁定分追加しました
2023年9月、新規裁定年金の表計算シートをアップロードしました 厚生年金の報酬比例部分を算出する表計算シート「2023年度分」を作成しました。 過去の標準報酬額を入力することで厚...

経過的加算 250円

老齢基礎年金は20歳以上60歳未満の国民年金1号・2号・3号の加入月数により算出されますが、20歳未満と60歳以降に厚生年金の加入期間がある場合、その期間は老齢基礎年金の年金額に反映されません。

そこで、20歳未満60歳以降の厚生年金加入期間の基礎年金相当分は「経過的加算」を厚生年金で上乗せして保障しています。

わたしの場合、20歳未満60歳以降の厚生年金加入期間がありませんが、少額の経過的加算が発生します。

経過的加算は以下の式で計算します

  • A
    =厚生年金定額単価
    ×厚生年金全加入月数(ただし480月を上限とする)
  • B
    =老齢基礎年金満額
    ×20歳以上60歳未満厚生年金加入月数/480
  • 経過的加算
    =A-B

実際に算出してみます(令和5年度)

  • 厚生年金定額単価:1,652円
  • 老齢基礎年金満額:792,600円
  • 厚生年金全加入月数:334月
  • 20歳~59歳厚生年金加入月数:334月
  • A=1,652×334=551,768
  • B=792,600×334/480=551,518
  • A-B=250

令和5年度の経過的加算額は250円になります。

厚生年金の経過的加算て一体なあに?差額加算ともいう…
これはH26年6月に届いたねんきん定期便です。老齢年金見込額(65歳~)の老齢厚生年金の欄に経過的加算部分として212円と記載されています。 これは平成27年61歳になって特別支給...

厚生年金基本額 945,691円

厚生年金の基本額は、報酬比例額と経過的加算額の合計金額になります。

  • 報酬比例額:945,441円
  • 経過的加算: 250円
  • 合計   :945,691円

厚生年金基本額は昨年度より17,770円(1.9%)増額されています。

厚生年金加給年金 388,900円

厚生年金保険の被保険者期間が20年以上ある人が、65歳到達時点で、その人に生計を維持されている65歳未満の配偶者がいるときに、家族手当に相当する配偶者加給年金が支給されます。

さらに、厚生年金受給者の生年月日に応じて特別加算額が上乗せされます。

私の場合の令和5年度の加給年金は以下の通りです。

  • 配偶者加給年金 228,700円
  • 特別加算額   168,800円
  • 合計      397,500円  

厚生年金加給年金額は8,600円(2.2%)増額されています。

配偶者加給年金とは、振替加算とは、図解で説明します
私は、2019年8月に65歳になり老齢年金の本来支給が始まりました。 65歳からは、年下の妻がいるため、老齢厚生年金に配偶者加入年金が加算されています。 私の加給年金の金額は、特別...

まとめ

新年度の年金額改定率は、65歳から支給される「新既裁定年金」が+2.2%、68歳になる年度から支給される「既裁定年金」が+1.9%で、私は「既裁定年金」が支給されています。

ただし、加給年金については、一律+2.2%になっています。

私の年金額の詳細は以下の通りになります。

年金内訳令和5年度 令和4年度
基礎年金加入月数部分752,970738,910
付加年金11,40011,400
小計764,370750,310
厚生年金報酬比例額945,441 927,726
経過的加算250 195
加給年金397,500388,900
小計1,343,1911,316,821
合計2,107,5612,067,131

年金通知書には、基礎年金、厚生年金の内訳の詳細な記載がありません。

内訳ごとの金額があればと思います。