令和4年度の年金額が以下の通り公表されています。
- 改定率:マイナス0.4%
- 老齢基礎年金(月額):64,816円
- 老齢厚生年金(月額):219,593円
この年金額を算出する式を用いて老齢厚生年金の年金額を計算する計算フォームを作成しました。
老齢厚生年金(月額):219,593円の内訳
この月額219,593円は、「夫婦モデル年金」と言われる金額で、夫が平均的な報酬(賞与を含む平均月額438,860円)で40年間就業し、妻がその期間すべて専業主婦であった場合の夫婦2人分の老齢年金額です。2人分の基礎年金額と夫の厚生年金の報酬比例額の合計金額になります。
夫の老齢年金額(月額)は154,777円
年金の種類 | 年額 | 月額 |
---|---|---|
夫の基礎年金 | 777,800円 | 64,816円 |
夫の厚生年金 報酬比例額 | 1,079,540円 | 89,961円 |
小計 夫の年金額合計 | 1,857,340円 | 154,777円 |
妻の基礎年金 | 777,800円 | 64,816円 |
夫婦二人分年金額合計 | 2,635,140円 | 219,593円 |
基礎年金額・厚生年金報酬比例額を求める式
厚労省から公表された令和4年度の年金額を算出する式は以下の通りです。
基礎年金額(年額)
基礎年金満額×加入月数/480月
※加入月数は、国民年金1号3号加入月数を含む。最大480月。
厚生年金報酬比例額(年額)
平均報酬月額×再評価率×5.481/1000×加入月数
※加入月数は、厚生年金加入月数
令和4年度の年金額は以下の数値で算出されています
- 基礎年金満額:777,800円
- 平均報酬月額:438,860円
- 再評価率 :0.935
- 加入月数 :480月
詳しい算出方法は以下の記事を参考にしてください

【2022年度版】厚労省発表の年金額を改定率から算出して確かめてみました
令和4年1月に令和4年度の年金額が公表されました。新規裁定年金の年金額は以下の通りになっています。改定率:マイナス0.4%老齢基礎年金(月額):64,816円老齢厚生年金(月額):...
厚生年金額計算フォーム
以下の数値を入力して、基礎年金額を含めた厚生年金額を算出します。
- 平均報酬月額(賞与を含む)
- 厚生年金加入年数 上限50年
- 国民年金全加入年数 上限40年
59歳までの1号・2号・3号の加入年数の合計
厚生年金報酬比例額算出の実際
実際には、老齢厚生年金の報酬比例額の算出方法はとても複雑です。
毎月の標準報酬月額と賞与の標準賞与額に年度ごとに定められた再評価率を乗じて平均報酬額を算出します。
その結果算出される本来水準年金額と従前額保障年金額を比較して金額の大きい方が年金額となります。
以下のサイトでは、すべての報酬額を入力して2021年度の厚生年金の報酬比例額を算出するワークシートをダウンロードできます。
例として、私自身のすべての報酬額を入力して年金額を算出しています。
参考にしてください。

【2021年度版】厚生年金報酬比例部分計算ワークシート、ダウンロードOK!
老齢厚生年金報酬比例部分は過去の報酬額から算出しますが、その計算はとても複雑です。その際、過去の報酬額に「再評価率」を乗じて現役世代の手取り賃金に再評価します。さらに「再評価率」に...