【2022年度版】厚生年金報酬比例部分計算ワークシート、ダウンロードOK!

北アルプス 雲の平 テント場 年金額計算シート

老齢厚生年金報酬比例部分は過去の報酬額から算出しますが、その計算はとても複雑です。

その際、過去の報酬額に「再評価率」を乗じて現役世代の手取り賃金に再評価します。

さらに「再評価率」には、マクロ経済スライドの改定率も織り込まれます。

「再評価率」は毎年度改定されますが、平成4年度の「再評価率」が公表されましたので、平成4年度版の老齢厚生年金報酬比例部分計算ワークシートを作成しました。

ねんきん定期便やねんきんネットに記載されている報酬額を入力すると厚生年金の報酬比例部分を求めることができます。

使っていただければ幸いです。

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再評価率の改定

令和4年度の年金額改定率はマイナス0.4%(乗数0.996)となっており、これが「再評価率」に適用されます。

例えば、平成15年度の報酬額に乗じる再評価率は、令和3年度0.977ですが、令和4年度0.977×0.996=0.973になります

 報酬年度 再評価率
令和3年度
再評価率
令和4年度
平成15年0.9770.973
平成16年0.9780.974
平成17年0.9800.976
平成18年0.9800.976
平成19年0.9770.973
平成20年0.9610.957
【2022年度版】年金額はマイナス0.4%、マクロ経済スライドは次年度以降に繰り越し
令和4年1月21日、令和4年度の老齢基礎年金と老齢厚生年金の支給額が公表されました。 新規裁定年金、既裁定年金、ともに改定率がマイナス0.4%となりました。 マクロ経済スライド調整...

厚生年金の報酬比例部分は2通りの計算方法があります

老齢厚生年金の報酬比例部分は「本来水準年金額」と「従前額保障年金額」の2通りの計算方法があります。

文字通り本来の支給額は「本来水準年金額」ですが、「従前額保障年金額」が上回る場合はそちらの金額が支給されます。

なお、「従前額保障年金額」を計算する場合は平成6年の再評価率が用いられ、「従前額改定率」が年度ごとに改定されます。「従前額改定率」は令和3年度0.999ですが、令和4年度0.999×0.996=0.995になります。

報酬比例額計算式

計算シートのイメージ

わたし自身の令和3年度の報酬比例部分を算出した計算シートのイメージです。

  • 本来水準  920,352円 
  • 従前額保障 927,726円

計算の結果、従前額保障の年金額が支給されることになります。

入力方法

59歳時点のねんきん定期便

毎年の誕生月に「ねんきん定期便」が送られてきますが、59歳時点のねんきん定期便にはそれまでのすべての月別の標準報酬額・標準賞与額が記載されています。

これを入力することにより、その時点の厚生年金の報酬比例部分を算出することができます。

「ねんきんネット」にログインして月別の報酬額を調べることもできますが、一覧表になっていないので、全てを調べるのは大変です。

入力例

わたし自身の59歳時ねんきん定期便の一部です。

報酬額
  • 千の位より上を記入してください(500,000円→500)
  • 平成15年度からは総報酬制が導入されました。賞与月は、標準報酬月額と標準賞与額の合計を記入してください。(赤字)
年度4月5月6月7月
平成13年500500500500
平成14年500500500500
平成15年5005005001100
平成16年500500500950

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LibreOffice Calc odsファイル

MicrosoftOfficeでの動作確認はしていませんが、たぶん開けると思います。

LibreOfficeは無料のオフィスソフトです。

ワードプロセッサのWriter、表計算アプリケーションのCalc、プレゼンテーションエンジンのImpressなどがすべて無料で使えます。わたしは、会社勤務の時は当然のようにMicrosoftOfficeを使ていましたが、いまはLibreOfficeをほぼ問題なく使っています。

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