【2021年6月】年金額改定通知書の金額を確認しました

北アルプス 雲の平 テント場 私の年金リアル

新年度の年金支給額は毎年6月に「年金額改定通知書」で通知されます。

令和3年度(2021年)の年金額が通知されたので、内容を確認していきます。

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ねんきんネットで確認しました

新年度の年金額はハガキで通知されますが、「ねんきんネット」でも確認できます。

ねんきんネットのPDFをダウンロードして画像に変換して切り取りました。

年金額改定通知書

国民年金(基礎年金)753,255円

老齢基礎年金は以下の式で算出します。

  • 老齢基礎年金基本部分
    満額×保険料納付済月数/480月
    • 令和3年度満額 780,900円
    • 納付済月数 456月
      (1号122月・2号334月)
    • 780,900×456/480=741,855円
  • 付加年金
    • 納付済月数 57月
    • 200円×57月=11,400円
  • 合計 753,255円
付加年金

付加年金は自営業者などの1号被保険者や60歳以降の任意加入者がオプションで加入できる制度です。

毎月の保険料に400円を上乗せして支払うことにより、老齢基礎年金が年額「200円×加入月数」加算されます。

例えば10年間加入すると、保険料400円×12×10=48,000円に対して、年金額が年間で200円×12×10=24,000円加算されます。

付加年金は保険料納付分が年金受給開始から2年でモトがとれるとてもお得な制度です。

厚生年金 基本額931,832円

基本額931,832円は、報酬比例部分経過的加算の合計額になっています。

報酬比例部分

報酬比例部分は、(1)本来水準の年金額と(2)従前額保障の年金額の金額の高い方が支給されます。

報酬比例額計算式

令和3年度分の報酬比例部分計算シートにより、(1)本来水準の年金額と(2)従前額保障の年金額を計算しました。

厚生年金計算

報酬比例部分の金額は(1)または(2)の金額が大きい方になります。

今回の報酬比例部分は(2)従前額保障の年金額931,456円になります。

【2021年度版】厚生年金報酬比例部分計算ワークシート、ダウンロードOK!
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経過的加算

老齢基礎年金は20歳以上60歳未満の保険料納付済み月数により算出されます。

20歳未満60歳以降に厚生年金の加入期間がある場合、その期間は老齢基礎年金の年金額に反映されません。

そこで、20歳未満60歳以降の厚生年金加入期間の基礎年金相当分は「経過的加算」を厚生年金で上乗せして保障しています。

わたしの場合、20歳未満60歳以降の厚生年金加入期間がありませんが、少額の経過的加算が発生します。

経過的加算は以下の式で計算します

  • A
    =厚生年金定額単価
    ×厚生年金全加入月数(上限480月)
  • B
    =老齢基礎年金満額
    ×20歳以上60歳未満厚生年金加入月数/480
  • 経過的加算
    =A-B

実際に算出してみます(令和3年度)

  • 厚生年金定額単価:1,628円
  • 老齢基礎年金満額:780,900円
  • 厚生年金全加入月数:334月
  • 20歳~59歳厚生年金加入月数:334月
  • A=1,628×334=543,752
  • B=780,900×334/480=543,376
  • 543,752-543,376=376

令和3年度の経過的加算額は376円になります。

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厚生年金 基本額931,832円

  • 報酬比例部分 931,456円
  • 経過的加算    376円
  • 合計     931,832円 

厚生年金 加給年金

厚生年金保険の被保険者期間が20年以上ある人が、65歳到達時点で、その人に生計を維持されている65歳未満の配偶者がいるときに、家族手当に相当する配偶者加給年金が支給されます。

さらに、厚生年金受給者の生年月日に応じて特別加算額が上乗せされます。

私の場合の令和3年度の加給年金は以下の通りです。

  • 配偶者加給年金 224,700円
  • 特別加算額   165,800円
  • 合計      390,500円  
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まとめ

基礎年金基本部分741,855円
付加年金11,400円
小計 753,255円
厚生年金報酬比例部分 931,456円
経過的加算 376円
加給年金390,500円
小計1,322,332円
合計2,075,587円